競走馬オーナーのための税金教室
馬主の確定申告・節税・消費税をやさしく解説します
林税理士社労士事務所
茨城県土浦市・つくば市

馬の減価償却と青色申告

競走馬は減価償却資産です。耐用年数はわずか4年。どんなに高額な馬でも4年で全額を経費にできるため、大きな節税効果が期待できます。

1年 2年 3年 4年 簿価の推移

競走馬の減価償却

耐用年数 4年

通常2歳4か月~6歳3か月まで。どんなに高額な馬でも4年で全額償却が可能です。

競走馬の減価償却は耐用年数4年で行います。取得価額がどれほど高額でも、4年間で全額を経費にすることができるため、特に高額馬を購入した年には大きな節税効果が生まれます。

償却スケジュールの例(取得価額2,000万円の場合)

年度別の償却進捗

1年目
500万円
2年目
累計1,000万円
3年目
累計1,500万円
4年目
全額2,000万円 償却完了

早期特例登録制度

JRAでは平成28年9月より早期特例登録制度が導入されました。一定の要件を満たせば、トレセンへの入厩や馬体検査なしに、育成牧場に在厩したまま競走馬登録が可能になります。

馬齢1歳9月
早期特例登録により、最も早い償却開始時期です。育成牧場に在厩したまま競走馬登録が可能になります。
馬齢2歳2月
早期特例登録の適用期間の終了時期です。この間に登録すれば通常より早く償却を開始できます。
馬齢2歳4月(通常)
通常の競走馬登録による償却開始時期です。ここから4年間(6歳3月まで)で全額を償却します。
馬齢6歳3月
通常開始の場合の償却完了時期です。帳簿価額は備忘価額(1円)となります。
ポイント:早期特例登録制度を活用すれば、最大で数か月早く減価償却を開始できます。馬の取得価額が大きい場合、この差は税額に大きく影響します。

青色申告のメリット

事業所得として申告する場合、青色申告を選択することで以下のような大きなメリットがあります。事前に税務署へ「青色申告承認申請書」を提出する必要がありますが、節税効果は非常に大きいため、申告される方には青色申告を強くお勧めします。

65 65万円の特別控除

電子申告(e-Tax)で確定申告を行えば、最大65万円の青色申告特別控除を受けることができます。これだけで所得税・住民税あわせて数十万円の節税になることもあります。

30 万円 少額資産の即時経費化

取得価額30万円未満の資産について、購入年度に全額を経費にすることができます(年間合計300万円まで)。馬具や備品の購入に活用できます。

繰越欠損金

赤字(欠損金)を翌年以降3年間にわたって繰り越すことができます。競走馬が活躍し黒字になった年に、過去の赤字と相殺して税金を減らせます。

税務調査での保護

青色申告者には「推計課税の禁止」が適用されます。税務調査時に調査官から勝手に推計で課税されることがないため、大きな安心材料となります。

特別償却・税額控除

一定の要件を満たす設備投資について、特別償却や税額控除など、お得な税制上の優遇措置を受けることができます。