簿記論
簿記と財表については、日商簿記1級を受けた後だったので、特に専門学校に頼らずとも何とかなるだろうという甘い見込みでタックの市販の問題集と理論集のみで最初の試験に臨みました。
公開模試も受けず、全くの実力とこの試験への認識不足。
本試験独特の異様な雰囲気に呑まれて、頭はうに状態で撃沈しました。
二年目からは、基礎を固める意味で今はもうないかもしれませんが大原が出しているニュー簿記バイブルという本をテキスト代わりに、タックとダイエーの市販の問題集を繰り返し
反射的に仕分けが出来るようになるまで問題を繰り返しました。
直前期は模擬試験も受けたのですが、やはり模擬試験だけは必ず受けた方がいいと思います。
うちでだらけてやる二時間とライバルに囲まれて本番を時間配分等練習しながらシュミレートできる
二時間ではまるで違うからです。
一問目、二問目の基本的なところで落とすと致命的なのでまず問題数字は必ず見落とさないよう
文章には線を引き、数字はまるで囲みました。
キーワードや数字を読む時は声を出さずに音読するような
気持ちで、数字は移し間違いのないようカンマごとに脳内音読しました。
もちろん時間との勝負ですから難問は思い切って見切る速さ(やる問題、やらない問題の取捨選択)が肝心だと思います。
答案練習とにてるような問題が出たら注意。最初の思い込みは後から見直しても気が付かないものです。
難問は実務的な第三問に多いので30分30分60分を予定にとりあえず最後まで書き込めるところは書き込むようにペース配分しました。
私の受かった年は、税効果会計が問われだした頃で法人税の知識がアドバンテージになりました。
簿記論について特にいえるのですが、比較的簡単な問題が多い場合ケアレスミスの多い人はそれだけで不合格になってしまう恐れのあります。
私もケアレスミスが多いタイプだったのですが、合格した年はタックの講師も解答速報で不満を述べる
ほど難しい問題だったので、ケアレスよりも難しい問題に直面してもびびらない根性が勝負ポイントだったかも知れません。
問題が難しすぎる年は、意外な人が受かるアップセットもおきやすいのでとにかくあきらめない事です。
10%を切る低い合格率でしたが何とかクリアできました
本番の試験には魔物がいます。 普段の力より10から20%ぐらい実力を吸い取られてしまうのです。
その魔物にうちかつには、結局自分に対する自信みたいなものを身につけていくしか私の場合ありませんでした。
自信を身につけるには、自分が受からなければ誰が受かるんだと思うぐらい勉強をするのが一番有効です
余談ですが、この年から、本試験には耳栓を使いました。 周りの電卓をたたく音がやや小さくなるし、自分の世界には入れるようで、個人的には1割ぐらい安定した気持ちになれたような気がします