経営改善計画の作り方


中小企業金融円滑化法により金融機関に「返済条件の変更」を申請(リスケジュール)については、以前は不良債権とみなされていましたが
 金融検査マニュアル別冊の改定により以下の点が改定になりました。


 ○実現性の高い抜本的な経営改善計画書があれば、貸出条件緩和債権に該当しない。(不良債権とみなさない)

 ○金融円滑化法施行により、経営改善計画書を提出計画書は条件変更をした日から1年以内に経営改善計画書を作成する見込がある場合は条件緩和債権(不良債権)とみなさない。

 ○ 経営改善計画書には 

 資産売却可能なものがあるか

 経費を大幅に節約できるか

 新商品の開発などで売上増加が見込めるか

 販売チャンネルの拡大で売上増加が見込めるか

 のいずれかが確認されないといけません。

 ただし、現状ではこの経営改善計画書を提出できている中小企業は3割ほどといい、期限内に提出できる企業も半数ほどでないかと言われています。


 作成スキーム

 経営改善計画については、単なる数字の羅列ではなく、 順序だてた作成スキームが必要です。

 1 まず前提として月次で会社の数字の把握をタイムリーにおこなう

 2 過去3期の財務諸表の数値をもとに 現状の分析(削減する経費の洗い出し、売上計画、利益計画)を策定 PLAN

 3 過去3期と現状の分析をもとに 来季以降の行動計画 数値目標 予算を立てる 1年 3年 5年 計画(辛めに策定)

 4 経営計画を従業員にまで浸透させ実行に移す(経営計画発表会の実施)  DO

 4 予算計画と月次実績との比較(確認)を行う 予算実績とかけ離れている場合は 期中で対策をとる。 CHECK

 5 期中で問題点を常に洗い出し対策をとる  ACTION

 またポイントとして次のことがあげられます。

 1 とりあえず提出でなく、実効性の高いもの 経営者が絶対に行動に移せるという意気込みのあるもの

 2 数多くの経営数値を預かっている税理士などの専門家の助言により作成すること

 3 会社の弱みをなくして 強みを打ち出す 

 4 いつまでに○○(具体的行動 数値)をやるというように必ず期限を定めること(期限のない仕事は必ず後回しになります)

 5 会社の数値をタイムリーに把握できるような状態に会社の経理を合理化すること(月次スピード 自計化 IT化)

 6 経営幹部のみならず、末端の従業員まで浸透できる経営理念 経営指針を作る


 具体的な経営改善計画例


 遊休資産の売却 

 不良在庫の処分 在庫の適正化

 合理化による人件費削減 1人当たりの人件費は高く(優秀な人を育てる)
 総額の人件費は低く(効率の劣る人材は非正規等変動費化する)

 高齢化により硬直した高コスト体質の年功序列制度の抜本的見直し

 能力成果に応じた賃金制度でやる気のある人材のモチベーションを上げる。 

 各種給与手当の見直し  退職金制度 賞与制度の抜本的見直し

 費用にも利益を生み出す費用と削減する経費があるので削減できる経費を増やす

 利益を生み出す経費  教育訓練費 研究開発費 広告宣伝費 IT化などの合理化費用 コンサルティング費用

 削減目標に掲げる経費  旅費交通費 通信費、交際費、会議費、消耗品費 事務用品費 水道光熱費 無駄な残業

 社会保険、税金のコントロール


経営改善計画書サンプル  

エクセルにて会社ごとに計算式の入ったひな形を提供します。  ご要望により」TKC経営改善計画システム導入のお客様には 5カ年経営計画改善計画書を作成いたします。

銀行への借り換え、変更、融資の相談の際には、経営改善計画により事業収支が向上する見込みであること
及び遊休資産の売却、無駄なコスト削減などのリストラクチャリングによりキャッシュフロー向上が見込まれること
融資を相談する銀行以外の他行の融資返済状況を明らかにして、現状の返済計画であると厳しい状況を提示することがポイントになります。

経営計画書
計画期間 :平成21年 月〜平成  年  月 経営課題 計画骨子
作成日 :平成21年 月 B/S
企業名
代表者名 P/L
具体的職種
設立年月日 その他
従業員数
決算月
主たる仕入先
主たる販売先
実態B/S H   年 月決算 (千円) 単位(千円)
銀行名 直近期 計画1期 計画2期 計画3期 計画4期 計画5期
現金預金 仕入債務
売上債権 短期借入金
棚卸資産 其の他流動負債
其の他流動資産 流動負債計
流動資産計 固定負債計
土地 資本金
償却資産 資本剰余金
無形固定資産 利益剰余金 (役員借入金)
投資その他 (繰越利益剰余金) 合計
固定資産計 (内当期利益) CF
繰延資産 純資産合計 負債CF倍率
資産合計 負債・純資産合計 5期償還額
(千円)
損益計画 前々期 前期 今期 計画第1期 計画第2期 計画第3期 計画第4期 計画第5期 5期CF累計
売上高
売上原価 正常運転資金
減価償却費
粗利益
  役員報酬 5期当期利益
  其の他人件費
  販売関連経費 増資計画
  減価償却費
  其の他経費 損益計画根拠
販売費一般管理費 売上高 現在の経済環境が底と考え、緩やかながら売上の増加を考慮
営業利益
営業外損益
経常利益 原価 材料費等の高騰は収まり売上原価売価単価とも下がる傾向
特別損益
税引前当期利益 人件費 役員報酬のみで固定となる人件費を増やさないで高付加価値経営を目指す
法人税等
当期純利益 販売関連費 販売手数料、旅費交通費の増加
キャッシュフロー 其の他の経費 保険、地代などの固定費の削減


経営改善計画 千円
企業概要  経営計画改善策定年月 2021年  月 融資の要請 融資希望日 単位:千円
住所  創業年月日 計画期間 希望金額 資金使途
企業名  資本金 5年 希望期間 据置期間
代表者  従業員数 最新決算日 利率 返済方法
業種 
業績実績・計画 実態貸借対照表 20 年 月 千円
実績計画 前期実績 当期 計画1期 計画2期 計画3期 計画4期 計画5期 項目 計画終了時
決算期 公表 修正 実態 根拠
売上高 現金預金
売上総利益 売掛債権
経常利益 棚卸資産
当期利益 他流動資産
減価償却費 償却資産
総資産 土地
自己資本 他固定資産
実態自己資本 繰延資産
総借入 資産合計
有利子負債残高 買掛債務
キャッシュフロー 短期借入金
他流動負債
経営改善計画の骨子 長期借入金
当社の現状・問題点のポイント 他固定負債
自己資本の問題 負債合計
資本金
キャッシュフローの問題 資本剰余金
利益剰余金
資本合計
借入金の問題 *計画期間返済の凍結を約束した役員からの借入金は剰余金とみなす 実態自己資本
償還年数 千円
具体的改善案 前期実績 計画1期 計画2期 計画3期 計画4期 計画5期
自己資本比率の改善 債務超過の解消 年月
債務の圧縮 有利子負債残高
経常利益の確保(売上高の確保等、経費の削減) 正常運転資金(−)
新規及び既存顧客の獲得  ネット借入金
固定費削減 要償還年数
自助努力、増資、役員による支援 FCF
役員報酬の減額 金融機関取引推移
銀行名
金融機関への要請
借入の1本化 利息 元金の返済緩和
(役員借入金)
合計


単位(千円)
項目 前期 今期 計画1期 計画2期 計画3期 計画4期 計画5期
売上高
売上項目
売上原価
材料費
労務費
外注費
製造経費
減価償却費
売上総利益
販売費一般管理費
人件費 役員報酬
給料手当
法定福利費
福利厚生費
雑給与
賞与
小計
販売関連費 交際費
消耗品費
広告宣伝費
販売諸費
販売手数料費
小計
他経費 地代家賃
租税公課
保険料
水道光熱費
賃借料
通信交通費
その他
繰延資産償却費
減価償却費
小計
営業利益
営業外利益
営業外費用
経常利益
特別利益
特別損失
法人税等
当期利益
キャッシュフロー
人員数 役員報酬
従業員
パート
税務上繰越損失
必要最低限の投資計画
*必要最低限の投資は概ね償却資産合計÷10を目安にすること


平成  年  月   日
住所
会社名
代表者
経営改善計画書(  / 期)
事業リストラ @事業分野の選択と集中
A取扱商品の選択と集中
B事業拠点(営業所、店舗)の統廃合
Cその他(販売先、仕入先)の選択と集中
原価率の低い仕入先への集中
財務リストラ @流動資産のスリム化(売掛金、在庫、貸付金等の圧縮)
A固定資産のスリム化(遊休資産の売却、投資等の圧縮)
B負債のスリム化(借入金の圧縮等)
Cその他自己資本の増強策(増資等)
業務リストラ @売上向上
新規顧客の開発
HP作成によるマーケティング
同業者団体利用
A原価低減
仕入先の選定
固定費の削減
修繕費の見直し
B人件費の削減
役員報酬見直し
外注利用
法定福利費の削減
Cその他の経費の削減
保険の見直し
交際費、会議費の削減
SWOT分析
O 事業環境の機会(厳しい業界ながらも、自社にとってチャンスとなる可能性があること)
エコビジネスの展開
T 事業環境の脅威(規制緩和による他業界からの参入や顧客ニーズの変化など)
S 自社の強み(競合他社と比べ自信を持っていること、お客様に支持されていること)
W 自社の弱み(客観的にみて、競合他社に比べ劣っていること)
経営課題 今後の具体的な取組み
経営全般
販売
仕入
経費
人材育成
情報化
借入返済